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『リトルホープ』考察#3 メーガンとメアリーと牧師の関係

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リトルホープ考察を引き続き書いて行きます。これは私なりの考察ですので、考え方の一つとして読んで頂ければと思います。

ネタバレ注意!

さて今回は大学チームが引きずり込まれる1692年の魔女裁判の世界を中心に書いて行きます。

プレイ中は大学生達の世界と魔女の世界が繋がっているかのように感じますが、実は魔女裁判の世界はアンソニーの過去の世界(クラーク家)とリンクしていると感じます。全ての世界で共通しているのは、メーガン(メアリー)はアンソニー(アンドリュー・エイブラハム)以外にあまり良く思われていなかった点です。そしてどの世界でもメーガン(謎の少女・メアリー)は言葉が少なくどこか不気味な印象です。

メーガンおよびメアリー・謎の少女を重点的に記します。

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キッチンに置いてあったメーガンの成績表は酷いもので、親であるジェームズとアンはメーガンの躾に手を焼いていました。ジェームズはアンソニーに「メーガンから目を離すな」と言っており、姉ターニャは「あの子(メーガン)絶対どこかおかしい」と言っていました。デニスも脚立が揺れたのはメアリーの仕業と疑わなかった事から、普段から何かとイタズラや子供とはいえおかしな言動があったのではないかと思われます。

メーガン自身はいつも両親が自分の事で喧嘩をしているのを知っており、人形を手に「私を見てくれない、誰も私の話を聞いてくれない、私に興味がないんだ」と呟き、見えない誰かと会話していました。
その誰かと「そんなのだめよ!そんなことしたくない!」と話した後、キッチンで「あなたの言う通りかもね」と人形をコンロの横に置いたと思われます。その誰かをメーガンは「私のことをちゃんと気にかけてくれる人」とターニャに話しています。

説明内の登場人物が非常に多くなってくるので人物まとめ画像を作りました。それぞれの世界のキャラクター達です。主人公達以外も置いておきました。

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1692年の世界ではメーガンと瓜二つの少女メアリーはカーヴァー牧師に問い詰められる度に「私は何もしていない」と言い、他の人の名前を出し、その人が悪魔と取引をしている魔女だと話します。

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杭を打った人形を手に焚き火のまわりをスキップし遊ぶメアリーの姿はまるで儀式のようでエイミーに叱られますが、メアリーはカーヴァー牧師に「森で悪魔と取引をしていたのはエイミー。この目で見たの」と話し、エイミーの裁判では発作を起こす真似をし、エイミーを魔女として刑を執行させました。
さらに魔術に使ったような人形はメアリーが「自分で作った」と言っていたにも関わらず、カーヴァー牧師の使いのアイザックの前では姉のタバサが作ったものだと言い、タバサも処刑送りにし、兄デイビットもタバサがいなくなったことで自分に何かをするというような事を言い、最後にはジョセフも処させてしまいます(正直デイビットとジョセフの刑の理由が雑だった気がする)。
メアリーはエイミーに判決が下ったときもニヤリと笑い、刑が実行される度にそれを恐ろしいでもなく悲しいでもなくボンヤリと眺めていました。ジョセフはタバサの時にメアリーは笑っていたとも言っています。

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ただエイブラハムは心が揺れ、メアリーが邪悪な存在だとは言い切れない様子。それは大学生のターンのアンドリューもそうで、周りが「メアリー=謎の少女が悪いはず」派とは違い迷いを見せます。そして1972年のアンソニーもメーガンを悪くは言わず、気にかけている様子が見られます。

この17世紀世界のメアリーの態度と1972年の世界のメーガンを照らし合わせると、嘘つきな問題児であり邪悪な存在としか思えません。

しかしメーガンをそう仕向けた人物がいます。カーヴァー牧師です。

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メアリーは周囲からカーヴァー牧師に可愛がられいるという認識を持たれていたようですが、カーヴァー牧師から逃げて隠れているシーンが見られます。そしてカーヴァー牧師はやたらとメアリーの腕を引っ張ったり肩を掴んだり触れています。

カーヴァー牧師はオカルト的な文句でメアリーを怖がらせた上で、メアリーに手を出していた可能性があります。そして「私たちの秘密を漏らすな」「余計な事は話すな」と完全に支配している様子が伺えます。

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全員を消した後、カーヴァー牧師はワイマン裁判官に「もし許可をいただけるならば私があの子の身元引受人になります(意味深顔)」なんて言っちゃってます。

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1972年の現実世界でも牧師が出てきます、それがカーソン牧師です。

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17世紀の世界でカーヴァー牧師として現れたのは、カーソンの牧師の存在があったからだと思われます。カーソン牧師もオカルトにハマっていたという資料があります。

メアリーを支配していたのはカーヴァー牧師=メーガンを支配していたのはカーソン牧師、となります。

17世紀のターンでやたら執着しているのが気にはなりましたが、直接的な表現はありません。だいたい物語に出てくる悪そうな牧師や神父はそっち系だったりするのでもしや…?アウトラスト2もそうだったしもしや…?と思いつつ、海外のプレイヤーの意見を読んだ所、どうやら英語ではもっとそれを匂わせる台詞があるようです。私も一度英語字幕プレイをしてみたのですが、さっぱりわかりませんでした

これがアンソニーの妄想の世界に出てきたということは、アンソニーはメアリーの真実に薄々勘付いていた可能性が高いと私は考えます。さらに最終的に牧師を批難する選択をした場合、メアリーを救った実績が解除されるところからも、アンソニーがメアリーに手を差し伸べたかったという思いがあったのかと思いました。

<加筆12/06:最後の裁判にてメアリーが「判事様に私が全てを話そうとしていたことを彼(カーヴァー)は知っている」とアンドリューに話すパターンを見ましたので追記しておきます。>

ちなみに最後の裁判でメアリーを批難するとメアリーは処されますが、その時カーヴァー牧師はニヤリと笑みを浮かべています。証拠隠滅ってことでしょうか。

アンの発言に「カーソン牧師の前で暴れかけたのが4週間も続いている」とあり、カーソン牧師がアンに宛てた手紙に「道徳的指導をするため日曜礼拝後に個人指導を行う」と書かれていました。その日付は1971年9月であり、火災以前の手紙です。

カーソン牧師は生徒の保護者に評判が悪くのちに逮捕され、歴代牧師の一覧から名前が削除されています(ただこれはアンドリューの妄想パートで見る為に事実かは不明)。条件を満たしてアンロックされるスペシャルコンテンツの牧師サイドのコミックスに「禁じられた悦びに唆され」と書いてあり、さらにメーガンと見られる少女が例の「個人的指導を行う」という手紙を手に泣いているコマがあるので、可能性は高いです。

ただ、メーガンも「話を聞いてくれる」牧師をはじめは頼ったのかもしれず、その弱味につけこまれたのかもしれません。

ターニャの日記にメーガンの悪戯が酷いといった内容が記されており、家族に気付いて欲しくてサインを送っていたのかもしれません。そしてコンロの横に人形を置いたのも、ただ「こんな所に置くなんて危ないだろ」とアンソニーに叱られる程度を想定していたのかもしれません。

少々長くなりましたのでこの辺で。次回残りの考察を書きます。

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